北野神社 年末年始の風景
北野神社には、8町会という氏子組織があり、毎年その中の2つの町会が当番制で年末年始のお手伝いをします。
年末31日は、夜9時頃から準備がはじまり、深夜0時の境内開門を待つ参拝者の方々に少しでも明るく暖をお取りいたけるように篝火を炊いてお迎えをしています。この作業は明け方3時頃までつづきます。
正月三が日は、参拝の方々で境内は連日込み合います。
特に北野神社は学問の神様「菅原道真公」をお祭りしている神社ですので、毎年受験生がお参りにきます。
そして、参拝の方々の納めたお札をお焚き上げするまでが、町会の皆様が毎年行っているご奉仕です。
お焚き上げの様子(ある仲町若衆会メンバーの独り言)
例年、各町会若衆会(8町会中、2町会)が持ち回りで行う年番を、初めて体験しました!!(平成22年のお正月)
大晦日と三が日は、お祭りの正装(半纏・足袋等々)で配置につきます。
上下の下着には、ユニクロのヒートテックを着込み、足裏をはじめ、腰、首にホカロンを貼り付けて準備万端。
大晦日は、われ先に初詣をしようと夜11時頃から参拝者の皆様が並び始めます。
その際に、境内でお守りやお札、破魔矢、しめ縄などなど、お焚き上げをしてもらおうとお焚き上げ会場に参拝者の皆様がお持ちになります。
そして、新しい年を迎えてお焚き上げもスタート!!
火が入ります。
この火は参拝者の皆様をはじめ、お手伝いしている若衆会の面々にとっても暖をとるのにたいへんありがたいものです。
参拝者の皆様がお持ち頂いたものの中には、鈴等の金属や、ビニール等がある為、1個1個取り除きます。この作業は、有害なガスが発生しないようにと、ゴミとして仕分けをする事で、環境を配慮した取り組みです。
また、しめ縄は芯まで燃えるように1個1個ほぐします。ほぐさないと芯まで燃えないで残ってしまうのです。
ダルマは穴をあけます。穴をあけないで火の中に入れると、大変な事に・・・なんと爆発して、飛ぶんです(汗)
お持ち頂いた中には、お取扱いできないものもあるんですね。人形や、衣服、ゴミ?のようなものまで・・・。このようなものは、丁重にお断りしてお持ち帰り頂きました。
お持ち頂いた多くの品々を限られた人数でお焚き上げを行うため、凍てつく寒さの中、若衆会の面々が黙々とお手伝いを進めます。
大晦日は、深夜3時頃まで続き、元旦からの三が日の朝は、8時から5時頃までお手伝いが続きました。
毎日、鼻や耳の穴の中は・・・真っ黒。万全を期したはずの寒さ対策でも、かなり厳しいものでした。特に足の裏は、辛かった・・・。
初めて体験したそんな私の年番。
長い歴史の中で、こうしたお手伝いを諸先輩方たちが続けてこられたお陰で私たちも、お手伝いさせて頂くことができる事に感謝致します。
もちろん、こうしたお手伝いをさせて頂くにあたっては、家族の協力なしでは行えません。
あらためて家族への感謝も忘れないように心に刻みたいと思います。