北野神社の歴史
その創建年代については不詳ですが、江戸時代の初期には既に存在したことが記録されています。当時は『三十番神社(さんじゅうばんじんしゃ)』という社名で、人々からは『土志田村の番神さま』と呼ばれていました。『番神さま』とは、法華宗(現在の日蓮宗)独特の三十番神信仰のことで、神仏混淆時代において、ひと月の三十日を三十柱の神様が毎日交代でご守護くださるというものです。三十番目の神社ということではありません。
明治時代になると、神仏分離政策により三十番神様をお祀りすることができなくなりました。そこで、その中から北野大明神すなわち菅原道真公をご祭神としてお祀りすることとして、社名も『北野神社』と改められました。こうした経緯もあり、天神様・学問の神様としてだけでなく、地域の守り神様として氏子地域を始め広く人々の崇敬を集めています。
例大祭(お祭り)については、かつては十月五日であり、その前日が宵宮祭でした。現在は十月の第一日曜日とされ、その前日が宵宮祭です。例大祭には、ご祭神のお神霊(おみたま)の宿った大神輿と大太鼓が、地域の発展・平和と家内安全の祈りを込めて氏子若衆により神幸されます。
情報提供:北野神社